Science Literacy Platform  |  Vol.1

その常識、
科学ですか?

水素水、マイナスイオン、デトックス——。
毎日飛び込んでくる健康情報の中に、科学的根拠のないものが混在しています。
このサイトは「否定」ではなく「検証」で、あなた自身の判断力を育てます。

根拠なし 要検証 科学的確認済み
6+ 検証済みテーマ
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科学 根拠に基づく
科学的検証のイメージ
要注意
「体験談」は科学的根拠にならない

似非科学図鑑

身近な健康情報・製品の主張を科学的に検証します。 「否定」ではなく「根拠を見る」ことで、あなた自身が判断できるようになります。

健康食品・飲料 根拠なし

水素水

「活性酸素を除去する」の根拠は?

水素水が謳う「活性酸素の除去」には科学的根拠が乏しい。水素分子は体内で安定して存在しにくく、有意差のある研究は限定的で再現性が低い。
よくある主張
  • !「活性酸素を除去する」
  • !「アンチエイジング効果がある」
  • !「疲労回復に効く」
科学的事実
  • 水素分子は体内で安定して存在しにくい
  • 有意差のある研究は限定的で再現性が低い
  • 国立健康・栄養研究所は「根拠が十分でない」と評価
「難しい言葉」ほど疑え。活性酸素という概念は実在するが、水素水でそれを除去できるという主張には科学的根拠が乏しい。
家電・空気 根拠なし

マイナスイオン

「リラックス効果がある」の定義は?

「マイナスイオン」は科学的に定義された用語ではない。日本の家電・健康業界が独自に使い始めた概念で、効果の科学的根拠は存在しない。
よくある主張
  • !「リラックス効果がある」
  • !「空気を清浄化する」
  • !「自律神経を整える」
科学的事実
  • 「マイナスイオン」は物理学・化学に存在しない用語
  • 滝や森林での爽快感は別の要因で説明可能
  • 日本物理学会は「科学的根拠なし」と明言
言葉が科学的に聞こえても、定義が曖昧なら疑うべき。「マイナスイオン」は科学的概念ではない。
健康食品・サプリ 根拠なし

デトックス(毒素排出)

「体内の毒素を排出する」は何を指すか?

「デトックス」製品が謳う「体内毒素の排出」は、科学的に定義されていない。人体には肝臓・腎臓による解毒・排泄機能が備わっており、特別な製品は不要。
よくある主張
  • !「体内の毒素を排出する」
  • !「腸をきれいにする」
  • !「肌荒れが改善する」
科学的事実
  • 「体内毒素」の科学的定義が存在しない
  • 肝臓・腎臓が常時解毒・排泄を行っている
  • 科学的なデトックス製品の有効性を示す研究は存在しない
「毒素」という言葉が具体的でなければ疑え。人体の解毒システムは既に機能している。
美容・サプリ 要検証

コラーゲン飲料

「飲んで肌に届く」は本当か?

経口摂取したコラーゲンは消化・分解されてアミノ酸になる。「肌に直接届く」という主張は過大。ただし、コラーゲンペプチドの一部が体内でコラーゲン合成を促進する可能性を示す研究はある。
よくある主張
  • !「肌のコラーゲンが増える」
  • !「シワが改善する」
  • !「関節に良い」
科学的事実
  • タンパク質は消化管でアミノ酸に分解される
  • コラーゲンペプチドの一部が吸収される可能性はある
  • 肌への効果を示す研究は存在するが、効果量は小さい
「成分が体に良い」と「飲んでその成分が届く」は別の話。消化・吸収のプロセスを確認しよう。
健康食品・飲料 根拠なし

酵素ドリンク

「生きた酵素が体内で働く」は可能か?

食品中の酵素は消化管の酸・酵素によって分解されるため、そのまま体内で機能することはない。「生きた酵素」という概念は科学的に成立しない。
よくある主張
  • !「生きた酵素が腸で働く」
  • !「消化を助ける」
  • !「ダイエット効果がある」
科学的事実
  • 酵素はタンパク質であり、胃酸・消化酵素で分解される
  • 経口摂取した酵素が体内で機能した例は確認されていない
  • 腸内細菌叢への影響は別の話
「科学的に聞こえる言葉」+「体験談」の組み合わせは要注意。酵素は消化管で分解される。
代替医療 根拠なし

波動療法・波動水

「波動で細胞が活性化する」の根拠は?

「波動療法」「波動水」が謳う「細胞の波動を整える」という概念は、物理学の「波動」とは無関係の独自概念。科学的根拠は存在しない。
よくある主張
  • !「細胞の波動を整える」
  • !「量子レベルで作用する」
  • !「病気を治す」
科学的事実
  • 物理学の「波動」は電磁波・音波などを指し、細胞の「波動」とは別概念
  • 「量子」「波動」を健康に結びつける主張は量子力学の誤用
  • 臨床試験での有効性は確認されていない
「量子」「波動」という言葉は科学的に聞こえるが、文脈が正しくなければ疑似科学のサインになる。

調査してほしいテーマを教えてください

「このテーマも調べてほしい」というリクエストを受け付けています。いただいた依頼は図鑑の更新に活用します。

科学的思考の基礎

疑似科学を見抜くために知っておくべき、科学的思考の基本概念です。

相関と因果の違い

「AとBが同時に起きる(相関)」は「AがBを引き起こす(因果)」ではない。最も頻繁に使われる誤りの一つ。

例:「アイスが売れると溺死者が増える」→ 原因は夏(第三の変数)

プラセボ効果

「信じること」自体が体調改善をもたらすことがある。これは本物の効果だが、製品の効果とは区別する必要がある。

例:偽薬(砂糖の錠剤)でも痛みが30%程度改善することが多くの研究で確認されている

再現性の問題

一度の研究結果は「証拠」ではない。同じ条件で複数の研究者が同じ結果を得られて初めて、科学的知見として認められる。

例:心理学の再現性研究では、著名な研究の約60%が再現できなかった(2015年)

チェリーピッキング

自分に都合の良いデータだけを選んで提示し、不都合なデータを無視すること。科学的に見えるが、実際は恣意的な選択。

例:「10の研究のうち2つが効果を示した」→ 残り8つの否定的研究を隠している

権威への訴え

「医師が推薦」「博士が開発」という表現は、それだけでは科学的根拠にならない。専門家の意見も、査読論文による裏付けが必要。

例:「元医師が開発した健康食品」→ 医師の肩書きは製品の効果を保証しない

体験談の限界

個人の体験談(アネクドート)は最も弱い証拠。自然治癒、プラセボ効果、確証バイアスなど多くの要因が影響するため、因果関係を示せない。

例:「飲んだら治った」→ 飲まなくても治っていた可能性、プラセボ効果の可能性がある

このサイトの理念

このサイトは、「科学を社会に浸透させる」という目的のもと、 疑似科学・似非科学の情報を科学的に検証し、 誰もが正しく判断できる社会を目指して運営しています。

「否定」ではなく「検証」を基本姿勢とします。 疑似科学を信じている人を批判するのではなく、 なぜそれが広まるのか、どこに科学的な問題があるのかを 丁寧に解説することを心がけています。

科学リテラシーは、特定の知識を持つことではなく、 「どうやって確かめるか」を知ることです。 このサイトがその入口になれば幸いです。

01

否定ではなく検証

「間違っている」と言うのではなく、「根拠を確認する」姿勢を大切にします

02

中立的な立場

特定の企業・製品・思想を推薦・否定することはしません

03

情報のアップデート

科学は更新されます。新しい研究が出れば評価を見直します

上層 — 啓蒙
科学リテラシーの普及
  • 似非科学図鑑(無料公開)
  • 思考ツールの解説
  • テーマ追加依頼の受付

「売らない」層 — 信頼の構築

下層 — 活動の持続性
活動を継続するための仕組み
  • 任意の学習コンテンツ提供
  • 科学的表現の相談窓口
  • 継続的な情報発信の支援

啓蒙活動を持続させるための仕組み

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